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9/19ハイロアクションの武藤類子さんの演説

9.19明治公園で、ほぼ実況でメールのやりとりをしていた賛同人のM氏が
「大阪の人間は 僕らは 鬼や」と書いて送ってきた時に福島の方がお話なさっていました。
とぎれとぎれにしか聞こえませんでしたので、私自身のためにもう一度。

[DAYSから視る日々] より転載
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/226934666.html

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2011年09月21日
ハイロアクションの武藤類子さんの演説(於 9.19の明治公園集会)
9.19の明治公園の集会
福島県三春町から参加したハイロアクションの武藤類子さんの演説
(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
※Our Planet TVの録画を元に文字起こし

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福島の皆さん。どうぞ一緒に立ち上がってください。(会場から拍手。皆さん立ち上がる)
皆さん、こんにちは。福島から参りました。今日は、福島県内から、それから、避難先から、何台も
バスを連ねて、沢山の仲間と一緒にやってまいりました。初めて、集会やデモに参加する人も沢山います。それでも、福島原発で起きた悲しみを伝えよう、私達こそが、「原発いらない」の声をあげようと、声を掛け合い、誘いあってやってきました。(拍手)

初めに、申し上げたいことがあります。3.11からの、大変な毎日を、命を守るために、あらゆることに取り組んできたみなさん、一人ひとりを、深く尊敬いたします。それから、福島県民に、あたたかい手を差し伸べ、つながり、様々な支援をしてくださった方々に、お礼を申し上げます。ありがとうございます。(拍手)

そして、この事故によって、大きな荷物を背負わせることになってしまった、子どもたち、若い人々に、このような現実を作ってしまった世代として心から謝りたいと思います。本当にごめんなさい。

さて、みなさん、福島はとても美しい所です。東に紺碧の太平洋を望む浜通り、桃・梨・リンゴと、果物の宝庫の中通り、猪苗代湖と磐梯山の周りに黄金色の稲穂が垂れる会津平野。その向こうを深い山々が縁取っています。山は青く、水は清らかな、私たちのふるさとです。

3.11、原発事故を境に、その風景に、目には見えない放射能が降り注ぎ、私たちは被曝者となりました。

大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。
すばやく張り巡らされた安全キャンペーンと、不安のはざまで引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人が、悩み、悲しんだことでしょう。毎日毎日、いやおうなく迫られる決断。逃げる、逃げない。食べる、食べない。子どもにマスクをさせる、させない。洗濯物を外に干す、干さない。畑を耕す、耕さない。何かに物申す、黙る。様々な苦渋の選択がありました。

そして今、半年という月日の中で、次第に鮮明になってきたことは、「事実は隠されるのだ」「国は国民を守らないのだ」「事故は未だに終らないのだ」「福島県民は、核の実験材料にされるのだ」「莫大な放射能のゴミは残るのだ」「大きな犠牲の上でなお、原発を推進しようとする勢力があるのだ」「私たちは捨てられたのだ」

私たちは、疲れと、やりきれない悲しみに深いため息をつきます。
でも、口をついてくる言葉は、「私たちを、馬鹿にするな」「私たちの命を奪うな」です。

福島県民は、今、怒りと悲しみの中から、静かに立ち上がっています。子どもたちを守ろうと、母親が、父親が、おじいちゃんが、おばあちゃんが。自分達の未来を奪われまいと、若い世代が。大量の被曝に曝されながら事故処理に携わる原発従事者を助けようと、労働者達が。土地を汚された絶望の中から農民が。放射能による新たな差別と分断を生むまいと障害を持った人々が。一人ひとりの市民が、国と東電の責任を問い続けています。そして原発はもういらないと声を上げています。(「いらないぞー!」の声)
私たちは、静かに怒りを燃やす、東北の鬼です。私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の土地にとどまり生きるものも、苦悩と責任と希望を分かち合い、支え合って生きていこうと思っています。

私たちと、つながってください。私たちがおこしているアクションに注目をしてください。政府交渉、疎開、裁判、避難、雇用、除染、測定、原発・放射能についての学び、そして、どこにでもでかけ、福島を語ります。今日は、遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。私たちを助けてください。どうか、福島を忘れないでください。

もう一つ、お話したいことがあります。
それは、私たち自身の生き方、暮らし方です。私たちは、何気なく差し込むコンセントの向こう側を想像しなければなりません。便利さや発展が、差別と犠牲の上に成り立っていることに、思いを馳せなければなりません。原発は、その向こうにあるのです。

人類は、地球に生きる、ただ一種類の生き物にすぎません。自らの種族の未来を奪う生き物が他にいるでしょうか。
私は、この地球という美しい星と、調和した、まっとうな生き物として生きたいです。ささやかでも、エネルギーを大事に使い、工夫に満ちた、豊かで創造的な暮らしを紡いでいきたいです。
どうしたら、原発と対極にある新しい世界をつくっていけるのか、誰にも明確な答えは分かりません。
できうることは、誰かが決めたことに従うのではなく、一人ひとりが、本当に本当に本気で自分の頭で考え、確かに目を見開き、自分ができることを決断し、行動をすることだと思うのです。
一人ひとりに、その力があることを思い出しましょう。私たちは、誰でも変わる勇気を持っています。奪われてきた自信を取り戻しましょう。

原発をなお進めようとする力が、垂直にそびえる壁ならば、限りなく横に広がり、つながり続けていくことが、私たちの力です。
たった今、隣にいる人と、そっと手をつないでみてください。見つめ合い、お互いの辛さを聞き合いましょう。涙と、怒りを許し合いましょう。今つないでいる、その手のぬくもりを、日本中に、世界中に広げていきましょう。

私たち一人ひとりの背負っていかなければならない荷物が、途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支え合い、軽やかに、朗らかに生き延びていきましょう。

ありがとうございました。
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